・一般企業のOLに転職してみたいけど、やっぱり後悔する?
・看護師から他職種に転職したらどうなるの?…という漠然とした不安がある
・看護師資格を取ったのに、他職種に転職したらもったいない?
不規則な勤務、お局様の存在、人間関係、過度の緊張感、命に関わる責任の重さといったストレスの多い職業が「看護師」。
そんなストレスフルな日々から逃げたい、もっと華やかなイメージのOLに転職したいと思っている看護師も多いはず。
ただ、一時的な感情、衝動的に転職をすると、後悔する可能性が高いです。
この記事では、看護師1年目だった筆者自身が企業のOLに転職し、実際に感じた【メリット】や【デメリット】を赤裸々に紹介します。
企業OLへの転職を決断する前にこの記事を読んでおくことで、「こんなはずじゃなかった!」と後悔する可能性をグッと減らせます。
企業OLへの転職を考える際の参考にしてくださいね
【実体験】新人看護師→企業OLへの転職メリット12選!
看護師1年目で辞めて、一般企業に転職して「よかった!」と思ったことを紹介します。
新しいスキルが身に付く
看護師経験も浅く看護の知識しかない身で、違う世界に入ってやっていけるのだろうか、と不安に思う方もいるかと思います。
しかし逆に言えば、新しい業務やそれに関連する専門的な分野の知識が新しく身に付くというメリットがあります。
わたしの場合、製薬系の企業に転職したことで、研修や実務を通して薬学や法令の知識を新しく身につけることができたよ。
特に、看護師は基本的な「社会人マナー」であったり、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams…といった「PCスキル」も、身につけることができます。
すでに多くの企業でAIを活用した業務が進められているよ。IT化が進んだ環境の中で新しいITスキルも習得可能だよ。
新しい知識やスキルを身につけることで、「看護師×〇〇」という自身の希少性を高めていけるね!
理不尽な指示を出す先輩やお局がいない
人間関係がストレスで転職を希望する人にとって、このメリットは大きいでしょう。
- 女社会という独特の環境
- 新人教育の体制が整っていない
- 後輩を育てるスキルが備わっていない先輩が多い
- 古い組織構造
- 激務でみんな余裕がない
こういった理由から、なぜか理不尽な指示を出す先輩が多い看護職。
でも筆者の経験上、ある程度大手の企業ではそんな上司に出会ったことはありません。
やはり病院より企業の方が経営にシビアなのでしょうか…
成果主義の意識が高いため、教育体制は整っている印象です。
クレーム対応など、理不尽な人を相手にする業務がない
看護師業務には、患者だけでなくそのご家族や関係者への対応もあります。
対人の業務であれば、クレームなど何かしらトラブルは付きもの。
クレーム対応もなかなかのストレスですよね。
ですが、対人業務が苦手という人は特にデスクワークメインの業務や法人相手の業務に転職すれば、ストレスは軽減されるでしょう。
ストレス負荷が少ない
企業での勤務の場合、病棟ほど緊急性の高い業務はなく命に関わるような業務責任もないため、ストレス負荷ははるかに少ないです。
看護師業務はとても特殊なもの。
常に緊張感がある上、ホスピタリティ精神も求められますよね。
一方、一般企業に転職したことで、緊急オペや緊急入院といった予測不能な業務はほぼなく、自ら計画性をもって落ち着いて業務にあたることができます。
ストレスの負荷が全くなくなり、精神的に気持ちが楽になったことが大きかったです。
自分のペースで計画的に業務ができるだけで、平穏に感じる…
サービス残業がない
看護師の場合、委員会や看護研究、研修といった業務時間外の作業は当たり前。
もちろん、その時間は残業代が出るわけでもなく…。
サービス残業をしている看護師は多いと思います。
ブラック企業でなければ残業代はしっかり出ますし、研修も業務時間内に、たとえ時間外でも残業代はしっかり出ます。
待遇がしっかりしていると、その分働く側のモチベーションも上がりますね。
人的資本も「投資」と考えている企業が多いよ。
生活リズムが整う
一般企業の場合、基本的に暦通りの勤務のところが多いでしょう。
看護師のように、夜勤はなく、9時~17時前後の勤務となります。
仕事終わりに友達と飲みに行く、映画を楽しむ…など、日々のQOLは爆上がりです。
自分の時間を有効活用できることが魅力的!
健康寿命が伸びる
また、生活リズムが整うことで、不眠や疲労の蓄積が解消されるメリットがあります。
フランスの研究で「夜勤は寿命を10年以上縮める」という結果が出ているほど。
そのくらい不規則な生活リズムは心身に負荷がかかっているんだね。
クオリティの高い社食がある(福利厚生が充実)
筆者自身が勤めていたところでは社食があり、毎食「300円」で提供されていました。
しかもレストランで出されるような高いクオリティのもの。
野菜も多く、バリエーション豊富。
看護師時代は、病棟に入っていたコンビニでパンを購入…といった生活だったので、感動した記憶があります。
やはり福利厚生が充実していると仕事のやる気度も違いますね!
オシャレができる
企業OLは基本オフィスカジュアル。
看護師時代のようにヘアカラーの制限や、ネイルの禁止、指定のナース服、シューズといった決まりはありません。
オフィスカジュアルであれば、服装自由、髪型自由、ネイルOK。
おしゃれも楽しむことができます。
女性にとって、これは以外と嬉しい点。
自分の好きな洋服で仕事をするだけでもテンションが上がり、仕事も「頑張ろう!」という気持ちになっていい影響を及ぼすよね。
PC作業も、手先が好きなネイルだと仕事やりたくなるんですよね~。
生活スタイルに応じた働き方が可能
フレックスタイム制を利用できる企業も増えており、その日の予定に合わせて自分で勤務時間を調整できます。
また、在宅勤務可能な企業もあり、その人の生活スタイルに合わせた柔軟な働き方ができます。
時間を有効に使えるからうれしい!
資格があることで優遇される、必要とされる
医療系の企業では特に看護師資格があることで、給与面で優遇されることもあります。
実際、筆者自身未経験であったものの、資格を考慮されてベースよりプラスされました。
また、医療系の職種、例えば製薬関連では有資格者を求めている企業も多いため、「必要とされている」感がある分、モチベーションも上がります。
時給換算すると看護師より高い
病棟看護師の給料がいいと言われる理由は、夜勤手当諸々が付くから。
ただ新人看護師の年収を時給換算すると、約1,793円。
私自身、一般企業に転職しましたが、給料が下がるかと思いきや看護師の時と同水準の給料でした。
「看護師は時給換算するとむなしくなるから考えない」と言う人もいるほど。
精神的/身体的にボロボロになる業務の割に合っているのだろうか…とふと思ってしまいました。
私自身、デスクワーク+夜勤なしで身体的/精神的負担が減ったにも関わらず、看護師時代とほぼ同水準もしくはそれ以上の収入だったとき「こんなにもらっていいの?」と驚いたなぁ。。
【実体験】新人看護師→企業OLへの転職デメリット7選!
看護師1年目で辞めて、一般企業に転職した場合のデメリットは以下のとおりです。
実際に他業種に転職して「こんなはずじゃなかった!」とならないよう、あらかじめ目を通しておくとよいでしょう。
イチから新しい業務を覚えないといけない
看護師として働きだしたとき、新しい業務や手技を毎日覚えるのに必死でしたよね。
その、先輩看護師から必死に学び、覚えてきた看護業務や手技も、企業ではほとんど使うことはありません。
異業種に転職すれば、また新しい職場で業務をイチから覚えなおす必要があります。
分からないことばかりなので最初は大変。
でもその仕事が楽しい、その業務が自分に合っているのであれば、それほど苦には感じないでしょう。
そしてまだ社会人経験の浅い、若いあなたなら尚更、新しい内容の吸収も早いので順応しやすいでしょう。
イチから人間関係を構築していかなければならない
今までも、同期や先輩、上司との関係の構築に苦労してきた人も多いのでは?
環境が変われば、もちろん人間関係もイチからやり直しです。
看護師時代では相談できる同期が何人もいたと思いますが、中途ではそういった同期もなくなります。
業務も人の名前もすべて覚え直しか~。
しかし一般企業では、病棟時代のように「The お局」的な癖のある存在の人はほとんど見たことがありません。
人間関係のストレスはほとんどなくなるでしょうから、人間関係の再構築もそこまでハードではないかと思います。
病棟ほど常にピリピリした環境ではないので、職場の方たちの親切さに感激した記憶が…
企業に転職後、その間はブランクとして扱われる
企業に転職した後、再度看護業界に戻ることになった場合、その間はブランクとして扱われます。
たとえ企業でスキルと経験を積み上げていったとしても、臨床の看護師に戻ればほぼ未経験扱い。
もし一般企業のOLに転職後、看護師に戻る場合はそれなりの覚悟が必要でしょう。
看護業務、手技、医学的知識を忘れる
職種にもよりますが、基本的に一般企業では看護業務、手技、医学的知識等は必要なくなります。
点滴、採血、吸引…といった手技だけでなく医療用語など一生懸命覚えていたとしても、業務でやらなくなれば忘れていってしまいます。
中には医学的な知識を扱う業務もあります。そういった分野の企業に就くことで、今までの知識や経験を業務に活かしながら今後も活躍していくことが期待できます。
知識や技能の低下が心配な方は、最新の医学情報や知識をアップデートして自己研磨していくことをオススメします。
同期、看護学生時代の友達と話が合わなくなる
すぐに看護師を辞めた、という後ろめたさから同期や看護学生時代の友達と会うことに気が引ける人もいると思います。
仲の良い関係であれば、転職後も仲の良い友達関係性は続きます。
しかし、病棟での出来事など仕事の話に段々と着いていけなくなり、自然と仕事以外の話がメインになっていくでしょう。
「〇〇Dr.が…」という話で盛り上がっていても「???」状態でついていけず、蚊帳の外の感覚がしんどかったなぁ。
給与が下がる場合がある
一般企業に転職すると、看護師のように夜勤はありません。
今まで夜勤手当で給料に上乗せされてそこそこ稼いでいた人にとっては、給料が減ったと思うかもしれません。
また、未経験ということもあり、最初は低めで設定される場合もあるでしょう。
しかし、業務内容から時給換算すれば妥当。
むしろ激務、ストレスフル、不規則で責任の重い業務から解放され、この業務内容でこんなにもらえるんだ?と感動してしまうかも。
なかなか希望の求人に出会えない、決まらない
社会人経験が浅い、未経験、といった条件から、タイミングや勤務地によっては希望する一般企業の求人になかなか出会えない場合も…。
ただ、公には公表されていないあなたにピッタリな求人案件を転職エージェントで紹介してくれることもあるので、登録はしておくべき!
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【結論】自己分析をしっかりやろう
この記事を読んでいるあなたは、おそらく今の職場での業務に疲弊し「今すぐやめたい!」と思っていることでしょう。
しかし、衝動的になっては危険です。
まずは冷静になって自己分析することが大切。
なぜ今「辞めたい」と思っているのか、自身の考えを整理してみましょう。
【自己分析の仕方】や、【転職する前に考えるべきポイント】について知りたい方は、下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
ここでは、筆者自身が病棟看護師から企業のOLへ転職を経験し、その時に感じたメリット/デメリットを紹介しました。
今転職を悩まれている方も、異業種への転職に漠然とした不安を抱えている人も、判断を急ぐ前にじっくりと自己分析をするのをおすすめします。
そして同時に転職活動をしながら、なりたい自分になるための準備を少しずつしていけるといいですね。
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